第2章 中腹の森

小金持山への道 第11話:オルカンという世界最強の剣

小金持山への道 第11話。秋の山頂で地龍とAiちゃんが世界地図とコンパスを見つめ、分散投資を学ぶ。
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⛰ 第2章 中腹編(第9〜16話)── 投資で増やす

先に結論

オルカンは、日本を含む先進国・新興国の株式へ1本で広く分散できる投資信託です。ただし、元本保証ではなく、株価や為替の動きによって損失が出ることもあります。

⚔️ オルカンという世界最強の剣

つみたてNISAの口座を開いた地龍の前に、Aiちゃんが1つの重大な提案をしてきた。

「何に投資するのか」という選択。それは『地龍がどの武器を選ぶか』と同じくらい、冒険の運命を左右する決断だった。

🗨️ 地龍:
「つみたてNISAで投資するなら……何を買えばいいんだ?」

💬 Aiちゃん:
「ここで紹介するのは『eMAXIS Slim全世界株式』。通称『オルカン』です。これはね、『日本を含む先進国・新興国の株式へ、1本で広く分散できる』剣です」

💬 「世界中の会社に一気に投資」とはどういうこと

🗨️ 地龍:
「世界中って……アメリカ? 中国? 日本?」

💬 Aiちゃん:
「日本を含む先進国・新興国です。オルカンは『MSCI ACWIに採用された大型・中型株』へ自動的に分散投資する仕組みなんですよ。

例えば、地龍さんが1万円オルカンを買ったとします。すると、その1万円は自動的に──

  • 米国の企業(Apple、Amazon、Microsoft……)に
  • 日本の企業(トヨタ、ソフトバンク……)に
  • 中国、ドイツ、フランス……その他の企業に
  • 自動的に『ちょっとずつ』配分される

構成銘柄の時価総額をもとに決まり、定期的に見直されます。2026年8月末時点のMSCI ACWIは2,458銘柄で、世界の投資可能な株式市場の約85%をカバーしています」

🗨️ 地龍:
「あ、つまり『世界の主要企業へ広く分散する』ってことか」

💬 Aiちゃん:
「その通り。RPGで例えるなら『世界の主要な金鉱を、少しずつ同時に掘る』みたいなもんです。1つの国や企業が不調でも、資産全体への影響を和らげる可能性があります。ただし、世界同時株安では大きく下がることもあります。これが『分散投資』の考え方です」

⚔️ なぜ個別株ではなく、インデックス投資なのか

投資先分散主な注意点管理の手間
個別株
(1社に集中)
低いその会社の業績や不祥事の影響を強く受ける企業分析や売買判断が必要
オルカン
(全世界株式)
高い世界同時株安や為替変動で元本割れすることがある指数に合わせて自動で見直される

🗨️ 地龍:
「でも『個別株』のほうが儲かる可能性もあるだろ。なんで個別株じゃなくて、オルカンなんだ?」

💬 Aiちゃん:
「いい質問です。個別株に資金を集中すると、その会社の業績悪化や不祥事の影響を強く受けます。大きく増える可能性がある一方、大きく減る可能性もあります。

オルカンなら多くの国と企業へ分散できるため、1社だけに集中するより企業固有のリスクを抑えやすくなります。ただし、株式100%の投資信託なので、大きく値下がりする時期もあり、利益は保証されません。

大切なのは、短期間で当てようとせず、生活防衛資金を確保したうえで、無理のない金額を長期・積立・分散で続けることです」

📊 SBI証券で積み立てられるオルカンの基本

SBI証券では、オルカンをNISAのつみたて投資枠・成長投資枠で購入でき、100円から積み立てられます。

投資商品 信託報酬
(手数料)
特徴 SBI証券での購入
eMAXIS Slim
全世界株式
(オルカン)
0.05775%
(低コスト)
先進国・新興国の
約2,500銘柄に
分散※
✅
月100円から

※銘柄数は連動対象のMSCI ACWIをもとにした目安です。2026年8月末時点は2,458銘柄で、構成は定期的に変わります。

🗨️ 地龍:
「0.05775%って……何だ? 何が引かれてるんだ?」

💬 Aiちゃん:
「これは、投資信託を運用・管理してもらうための手数料です。保有中は日々、基準価額から差し引かれます。

100万円投資していたら、年に『100万円 × 0.05775% = 約578円』が手数料として引かれます。低コストで世界の株式へ分散できますが、信託報酬以外の費用がかかる場合もあります。購入前に最新の目論見書を確認しましょう」

🌍 次のステージへ

オルカンという『世界最強の剣』を手に入れた地龍。

家計に無理のない額で、長く続けられる形を選ぶ。

小さな積み重ねが、やがて大きな山になる。その『複利の力』を目にする日まで、冒険はまだ始まったばかり。

✅ 第11話のまとめ:オルカンという世界最強の剣

1. オルカンは先進国・新興国の株式へ分散投資
eMAXIS Slim全世界株式は、MSCI ACWIへの連動をめざし、日本を含む先進国・新興国の大型・中型株へ分散投資する。指数は2026年8月末時点で2,458銘柄。

2. 個別株ではなく、インデックス投資を選ぶ理由
個別株1社に集中するより企業固有のリスクを抑えやすい。ただし、オルカンも元本保証ではなく、世界同時株安や為替変動で値下がりする。

3. 信託報酬とその他の費用を確認
信託報酬は年率0.05775%以内(税込)。100万円保有なら単純計算で年約578円だが、ほかの費用がかかる場合もある。

次回:第12話「複利という最強の魔法」

積立を長く続けたらどうなる? 数字を使って確かめよう。

投資の注意点
この記事は特定の商品購入を勧めるものではありません。投資信託には元本割れの可能性があります。家計とリスク許容度に合わせ、最新の目論見書を確認して判断してください。
最終確認:2026年9月12日

参考:SBI証券「オルカンの特徴」 / 金融庁「資産形成の基本」 / MSCI ACWI Index

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