小金持山への道 第13話:暴落が来たら?地龍の心構え
📉 暴落が来たら? 地龍の心構え
先に結論
暴落時に大切なのは、「必ず持ち続ける」「すぐ売る」と決めつけることではありません。生活防衛資金・お金を使う時期・商品の分散・毎月の家計を確認し、不安だけで売買しないことです。過去に回復した相場でも、将来の回復時期や利益は保証されません。
複利の仕組みを学び、新NISAでオール・カントリーを積み立てる地龍。
地龍はSBI証券で新NISAの積立を続けている。値下がりを理解するため、ここからは投資信託100万円を持つ仮の例で考えよう。
ある日、スマートフォンに「世界の株価が10%下落」というニュースが届いた。
🗨️ 地龍:
「仮に100万円の投資信託が10%下がったら、どうなるんだ?」
💬 Aiちゃん:
「単純計算なら、100万円が約90万円になり、評価額は10万円減ります。ただし、売却するまでは価格が変動している途中。まずは慌てず、家計と投資計画を確認しましょう」
📉 「暴落」って何?
🗨️ 地龍:
「暴落なら、しばらく待てば元に戻るんだよな?」
💬 Aiちゃん:
「そこは注意が必要です。『暴落』に統一された厳密な定義はなく、大きな値下がりを表す言葉として使われます。数か月で戻ることもあれば、長く低迷することもあります」
- 金利の上昇や景気後退への不安
- 戦争・災害・感染症などの予想外の出来事
- 企業業績の悪化
- 投資家の不安による売りの増加
💰 投資信託100万円が下がるとどう見える?
これは説明用の例で、地龍の保有額ではありません。100万円から値下がりしたときの評価額を単純計算します。
| 下落率 | 評価額の目安 | 減少額の目安 |
|---|---|---|
| 10% | 90万円 | 10万円 |
| 20% | 80万円 | 20万円 |
| 30% | 70万円 | 30万円 |
| 50% | 50万円 | 50万円 |
※100万円の評価額全体が同じ割合で下がったと仮定した単純計算です。実際の値動きは保有商品や購入時期で変わります。
📊 過去の回復は、将来の保証ではない
🗨️ 地龍:
「長く持てば、絶対に大丈夫というわけではないのか?」
💬 Aiちゃん:
「はい。世界の株式市場は大きな下落から回復した例がありますが、いつ、どこまで回復するかは誰にも断言できません。金融庁も、長期・積立・分散投資はリスクを抑える選択肢になる一方、将来の成果を保証するものではないと説明しています」
大切なのは、未来を当てることではなく、下落が来ても生活に困らない計画を作ることです。
🪙 積立投資の強みと限界
💬 Aiちゃん:
「毎月同じ金額を積み立てると、価格が高い時は少なく、安い時は多く買うことになります。購入時期を分けられるのが積立投資の強みです」
「ただし、積み立てれば必ず利益が出るわけではありません。値下がりが続けば含み損も続きます。暴落を『必ずもうかるチャンス』と考えるのも危険です」
🛡️ 暴落時に確認する5つのこと
① 生活防衛資金は残っているか
急な出費や収入減に備える生活防衛資金は、投資とは分けて守ります。現金の目安の決め方はこちら。
② 近いうちに使うお金を投資していないか
住宅、教育、車、生活費など、数年以内に必要なお金は値動きのある商品へ回しすぎないようにします。
③ 分散できているか
投資先が一つの国・会社・業種に偏っていないか確認します。オール・カントリーも価格変動や元本割れの可能性はあります。
④ 毎月9万2,000円を無理なく続けられるか
内訳は新NISA8万円+iDeCo1万2,000円。家計が苦しい時は、無理をせず積立額を見直します。
⑤ 不安だけで売買しようとしていないか
その日のニュースだけで決めず、投資目的と事前に決めたルールに戻って判断します。
🗨️ 地龍:
「つまり、何があっても買い続ければいいわけじゃない。生活を守れるか確認してから判断するんだな」
💬 Aiちゃん:
「その通りです。まず生活防衛資金を投資とは分けておく。家計に無理がなければ、新NISA月8万円とiDeCo月1万2,000円の積立を続ける。生活や目的が変わったら、積立額や資産配分を見直します」
⚖️ 「売らない」が正解とは限らない
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 家計と目的に変化がない | 慌てて売らず、決めた積立計画を確認する |
| 収入減や大きな出費がある | 生活を優先し、積立額を減らす・止めることも検討する |
| 投資先が偏っていた | 目的と許容できる損失に合わせて、資産配分を見直す |
| 判断できないほど不安 | 金融機関や資格を持つ専門家へ相談し、急いで決めない |
🌱 長期投資は「安心」ではなく「備える時間」
🗨️ 地龍:
「20年の予定でも、元本割れはあり得る。でも、長い時間と分散でリスクに備えるんだな」
💬 Aiちゃん:
「はい。長く続けるほど値動きに向き合う時間は増えますが、利益が約束されるわけではありません。だからこそ、生活防衛資金を守る・使う時期を分ける・広く分散する・無理のない金額で積み立てることが大切です」
✅ 第13話のまとめ:暴落時は計画に戻る
1. 仮に投資信託100万円が10%下落すると、評価額は約10万円減る
値動きが大きくなっても、まずは家計と投資目的を確認します。
2. 回復時期や将来の利益は保証されない
長期・積立・分散でリスクを抑えることはできますが、元本割れの可能性は残ります。
3. 生活防衛資金を守り、積立額は無理のない範囲で
新NISA月8万円とiDeCo月1万2,000円。生活が変われば、積立額も見直します。
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📣 次回予告:第14話「配当金の泉を発見せよ」
次に学ぶのは、高配当株と配当金の仕組みです。
ただし、配当金は減ることも、出なくなることもあります。個別株を選ぶなら、値下がりや減配に備え、業種(セクター)も分けて20〜30銘柄ほどに分散する考え方が大切です。
地龍とAiちゃんが、インデックス投資との違いもわかりやすく整理します。
注意事項
この記事は投資判断の参考となる一般的な情報です。特定の商品を勧めるものではありません。投資には元本割れの可能性があり、最終的な判断はご自身で行ってください。
参考:
金融庁「資産形成の基本」 /
金融庁「長期・積立・分散投資」
確認日:2026年9月12日
